震災10年、ご支援への感謝をこめて
2011年発生の東日本大震災は、かつて経験のない津波や原発事故により被害をもたらしました。
ミヤカンがある気仙沼市は、10mもの大津波に加え、石油タンクから流出した油に引火し
大規模な火災が発生するなど甚大な被害を受けました。
工場も複数の漁船が打ち上げられ、工場、事務所、倉庫、原料などのすべてを失い
凄惨を極める状況となりました。
壊滅的な被害を受け事業再開は絶望的でしたが、復旧費用の補助が受けられる可能性が
出てきたことや、気仙沼市長自ら熱望されたこと、得意先からも復興を期待する声が
多数寄せられたことなどから、震災から4年後、親会社である清水食品や鈴与グループの
支援を受け、2015年の4月新たに水産加工の集積地として整備された鹿折地区の
復旧事業第一号として竣工式迎え再開致しました。
3月11日は、震災から10年の節目を迎えます。今までご支援いただきました
お取引先さま、お客さま、地元気仙沼市の皆さま、従業員の皆さまには
大変感謝いたし厚くお礼申し上げます。
事業再開当時、
「ミヤカンの復興が東北や気仙沼の復興に繋がる」
「ミヤカンが復興することで、気仙沼の皆さんを勇気づけられる」
という熱い思いで再開できた事は、従業員の一致団結から成し得たと思います。
大きな犠牲の上に得られた熱い思い、強い意志、感謝の気持ちを絶やすことなく、
引き続き三陸の環境を活かしたものつくりでお客さまの要求に応え得る企業を
目指して参ります。
令和3年3月
株式会社ミヤカン
代表取締役社長 福島 庸夫
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